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写真展『白鳥真太郎 広告写真館』
日本を代表する広告写真家の名作を展示 -
品川駅から徒歩約10分のキヤノンギャラリーSで開催中。
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アート系の写真からユニークな写真まで展示されているので普段は写真展を見ない方にもオススメ。
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日本を代表する広告写真家 白鳥真太郎さんの写真展『白鳥真太郎 広告写真館』が品川のキヤノンギャラリーSで開催中。「広告写真はエンターテイメント」を信条とし、約45年間活動をしている白鳥さんの作品が約160点展示されています。実際の展示では広告のコピーやデザインを省いたオリジナル写真を中心に展示され、ファッション系の撮影からシンプルなポートレイトまでみる事ができ、広告写真家 白鳥真太郎の稀有な才能を堪能できます。
取材に訪れた際に白鳥さんが在廊していましたので、インタビューさせてもらいました。
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年代別にサムネイルで作品を見ると思わずもう一度作品を見たくなる。
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ギャラリーの外側には実際に広告で使用されたものを展示。
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写真展を開催するようになった経緯を教えてください
2年ぐらい前に玄光社主催のイベントで広告写真の話をしたのがきっかけでした。作品をプロジェクターで見せながら話をしました。それをみたコマーシャルフォト総括編集長の川本さんが「これ面白いから本にしませんか」といったのがはじまり。最初は写真集を作る話でしたが……。本を作っていたらキヤノンさんからせっかくなら展覧会やりませんかと話がきて、あらためて企画書を作り、展示用にタレントさんにも許可を取りました。今回の展示のテーマを教えてください
僕が広告写真家として楽しんできた作品がこれだけあるというのを見せたかったです。広告写真家は個人の写真家と違って、いろいろなオーダーを聞いて、どれだけ上手に表現するのかというのが勝負どころ。広告写真を撮っている人間に必要なのはセンスとスキルです。 -
懐かしいものから最近のものまで多種多様な広告写真を手がけているのがわかる。
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同じ写真家が撮影しているとは思えないほど様々な作風が見られる。
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エンターテイメントを心がけているとお聞きしたのですが……
本にも書いたのですけど、僕は全てのジャンルの映画が好きです。大作もあればパーソナルなものもあって、コメディもあればお色気ものもある。だから広告も映画のような全方位的なものすべてが好き。その時その時とでアートディレクターにあわせてトーンを作る。様々なトーンを確信犯的に楽しんでいるのもあります。最後にポートレイトを撮影する方へメッセージをお願いします
よくどうやったらうまく撮れますか?と質問を受けるのですが、あまり偉ぶらない、あまりへりくだらないようにしないと。僕たちはこの仕事をやっていて名前も知られているから普通に接してもらえるけど、アマチュアの方が女の子に「写真撮らせて~」と言ったら怪しまれることもあるから、そこをキチンと正論でキレイに説明する、ですね。
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【プロフィール】
白鳥真太郎千葉大学工学部写真工学科を卒業。資生堂宣伝部写真部、博報堂写真部(現・株式会社博報堂プロダクツ)を経て、1989年に独立。2008年より公益社団法人日本広告写真家協会(APA)会長。2018年 藍綬褒章受章。
受賞歴
ADC制作者賞、APA賞、毎日広告デザイン賞最高賞、日経広告賞グランプリ、読売広告大賞金賞、朝日広告賞、APAアワード経済産業大臣賞、ACC全日本CMフェスティバル金賞など受賞歴多数。
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写真展「白鳥真太郎 広告写真館」
会期:2019年11月1日(金)~12月16日(月)
10:00~17:30
休館日:日・祝日
入場料:無料
会場:キヤノンギャラリーS
場所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F
2019年11月23日(土)には、楽しい撮影秘話が聞けるトークショーも開催予定。
申し込みコチラ
https://forum1.canon.jp/public/seminar/view/1285
【Text SATO TAKESHI】 -
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