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感性と感覚でシャッターを切る
100% 石本一人旅が創る世界観 -
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彼の写真を見るたびに、自分の中には無い写真の感性と圧倒的なセンスを目の当たりにする。
被写体を撮る、ポートレイト、といった同じ土俵にいながら、なぜ彼の写真がここまでセンスフルなのか。
圧倒的に違うと感じるのは、彼の写真は被写体に頼ることなく、100% 石本一人旅の人間性で出来ているということだ。
写真界隈では、熱狂的なファンも抱えている彼の写真自体にはもちろん、その撮影スタイルにも多くの興味が向いているのは周知のこと。
PASHA STYLE編集部も彼の撮影スタイルには注目していた。いわゆる『ポートレイト写真』と何が違うのか。
ストリートスナップとはいえ、ポートレイト(人物写真)である以上、被写体がいてこそ撮影が進むのではないだろうか。
誰もが気になるところだ。
しかし彼に会うとその謎は簡単に解ける。
海外を多く放浪しながら、自分の気持ちにまっすぐに生きている彼は風貌も含めハイセンスだ。
表情、仕草、考え方、それらもわかりやすく、そして男らしい。
たばこ1本吸うのにたばこの葉を紙にのせ、舌で濡らしクルリと巻いて固定する。
普通の人なら「面倒くさい」と普通のたばこをコンビニで買う、という選択肢になるだろう。
しかしそんな面倒な動作もひとつひとつ大事に、そして楽しんでこなしている彼にかかれば、たばこを吸うという行為すらもお洒落で格好いい。
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彼の撮影現場は、そんな彼の雰囲気をそのまま踏襲する。
動きやすいながらも、こだわりを感じるお洒落な服装。
モデルと軽快に会話をしながら、その動きが止まることはほとんどない。
歩く、撮る、回る、撮る、話す、撮る。
会話やテンポが止まらないよう、全体を見ながらファインダーはほとんど覗かない。
そう、ノーファインダーでモデルとの距離のほうを見つつレンズのミリ数をベースに感覚で撮っていく。
撮影現場そのもの、動きの一つ一つが、とにかくスタイリッシュなのだ。
「被写体力」といったものがあるとしたら、それには頼らない。しかしながら被写体の魅力はしっかりと引き出し、カメラに収めていく。
このスタイルだからこそ、サロンやショップ、カフェの額に入れ込まれ飾られていてもしっくり来てしまうようなハイセンスな作品として仕上がっていくわけだ。
そんな彼の現場を体験すると伝わってくるのは、「写真は楽しい」
「撮影は楽しい」
「ポートレイトはとにかく楽しい」のだということ。
だから、彼と会った後は非常にカメラを握りたくなる。写真を撮りに行きたくなる。そんな気持ちにさせてしまう空気感が彼の最大の魅力で、彼の作品を作る上での秘訣なのだろう。今回の記事では、彼の最近の作品をご覧いただきたい。
texd by 編集長 オオォ(ooxo)
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