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LUMIX GHシリーズに2台の新機種が登場
フラッグシップモデル「GH6」は年内発売
LUMIXのマイクロフォーサーズ機のハイエンドモデルLUMIX GHシリーズに2台の新機種が発売される。
今回、発表された2機種は2017年に発売された『GH5』を大きく進化させたモデル。ひとつはより高度な現場で活用してもらえるプロフェッショナル仕様のハイエンドモデル『GH6』、もう1台はGH5の名を継承し、動画の基本性能を向上させた『GH5Ⅱ』だ。
フラッグシップモデル『GH6』は年内発売予定
『GH6』は年内の発売を目標に現在開発中。Gシリーズの持つ機動性と多彩な映像表現力の両立を目指したGシリーズのフラッグシップモデルとなる。現在、発表されているスペックは新開発のマイクロフォーサーズ・イメージセンサーと画像処理プロセッサー「ヴィーナスエンジン」を搭載し、動画性能はシネマ4K 60p 4:2:2 10bitで時間無制限記録、4K 120p 10bit ハイフレームレート(HFR)/バリアブルフレームレート(VFR)の記録に対応する。また5.7K 60p 10bitの高解像動画記録にも対応する予定。
動画クリエーター注目の『GH5Ⅱ』は6月下旬発売
もう1台の『GH5Ⅱ』は、見た目は2017年に発売された『GH5』とほぼ同じに見えるが、しっかりと4年分のアップデートが行われ中身は別物となっている。センサーは最新の20.3ⅯセンサーにARコートを加え、画像処理プロセッサーは最新の「ヴィーナスエンジン」を搭載し、オートフォーカスは認識精度が向上した「リアルタイム認識AF」という最新のアルゴリズムに一新している。それ以外にも最大で6.5段の手ブレ補正効果があるユニットや視認性が高い高輝度・広色域のモニター、電源まわりも従来比で18%の大容量化、USB給電・充電対応と進化している。特に注目したいのが5Gの時代にふさわしい無線ライブ配信機能。今までのライブ配信はカメラとパソコンをケーブルで接続することでハイクオリティな配信ができる方法とスマートフォンの内蔵カメラを使った気軽に配信できる方法の2つ。『GH5Ⅱ』のスゴイところは、スマートフォンに搭載されているテザリング機能を使用することで、両立することが難しかった一眼カメラのハイクオリティな映像を気軽に配信できるようになったところ。
従来のライブ配信は2つのタイプにわけられる。 | 『GH5Ⅱ』を使えばスマートフォンのテザリング機能を使って、高画質な映像を簡単に配信できる。 |
アプリケーションはスマートフォン用とパソコン用を用意し、スマートフォンからもPCからも一切何のケーブルも使わず、完全にワイヤレスで一眼動画をライブ配信することができる。
LUMIX GH5Ⅱ
【仕様】
有効画素数:約2033万画素(総画素数2177万画素)
センサー:4/3型Live MOSセンサー
記録メディア:SD/SDHC/SDXC
レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント
サイズ(幅×高さ×奥行き):約138.5×98.1×87.4mm(突起部を除く)
重量:約727g(バッテリー、SDカードを含む)
発売日:2021年6月下旬
価格:オープン
市場推定価格 ボディ19万4000円前後(税込)
標準ズームレンズキット 21万9000円前後(税込)
使い勝手の良いF1.7通しの『LEICA DG 25-50mm /F1.7』も開発中
『GH5Ⅱ』と『GH6』の発表とともに、大口径ズームレンズ「LEICA DG 25-50mm /F1.7」の開発をしていることを発表。まだ詳細は明らかにされていないが、すでに発売されている『LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.』とは絵作りの思想、デザインなどを合わせて設計しているとのこと。この2本があればあらゆるシーンの撮影に対応できる。
text:SATO TAKESHI